野菜作りは天候や害虫、病気との戦いです。でも、苦労して育てた分、収穫できたときの喜びはひとしおです。ある意味、野菜作りは子育てと似ているかもしれません。キャベツを栽培していると、おこりやすいトラブルのひとつに「結球しない」ということがあります。なぜ結球しないことがあるのでしょうか。どうすれば巻くようになるのでしょうか。
結球とは?
結球とは、キャベツや白菜、レタスなどの葉物野菜が中心に向かって巻き、球体になることです。すべての葉が巻くわけではなく、外側の10~20枚くらいの葉は巻きません。結球した葉の外側で扇のように広がります。
結球しない4つの原因
種まきまたは定植の遅れ
特に秋うえ品種の場合は、寒くなる前に外葉が大きく成長していないと結球しにくくなります。気温が高すぎても、成長している途中で花を咲かせようと茎が伸びます。この状態をトウ立ちといいますが、トウ立ちすると結球できず、甘みもなくなります。種まき、植えつけは適切な時期に行いましょう。
肥料のタイミングや量
肥料の量が多すぎても、少なすぎても結球しにくくなります。キャベツの苗を植えつけてからは2週間に1回のペースで2、3回追肥をする必要がありますが、この時期にきちんと追肥をしないと結球するだけの力がなくなってしまいます。植えつけ前にも、元肥を施しましょう。ただし、肥料が多すぎると肥料焼けするので注意してください。
外葉を外してしまう
外葉は結球するために必要なものです。外葉は巻かずに外側に広がるので、必要がないと思って取ってしまうと、内側に巻いて結球しなくなるので気をつけましょう。
害虫
外がわの葉が扇のように広がって光合成しますが、アオムシやヨトウムシなどに葉が食べられてしまうと、十分なパワーがなく結球できません。防虫ネットなどで害虫を予防しましょう。株と株の間隔が狭いと風通しが悪くなってアブラムシがつきやすくなるので植えつけの際は十分に間隔をあけてください。
文書名:「キャベツ」
著者・発行者: 家庭菜園インフォパーク
URL: https://kateisaien01.com/letasu-kekyusinai-86
著者・発行者: NHK Publishing
URL: http://textview.jp/post/hobby/39704