キャベツの歴史と豆知識

普段、何気なく食べているキャベツですが、もともと日本に自生している野菜ではありません。どこに生息して、いつ日本にやって来たのでしょうか。今や日本人の食卓に欠かせない野菜なのに、意外と知られていないキャベツの歴史を紐解いてみましょう。

原産地は?日本に入ってきたのはいつ?

ヨーロッパの地中海沿岸が原産地で、古くは古代ギリシャ・ローマ時代から食べられていました。栽培を始めてヨーロッパ各地に広めたのはケルト人です。キャベツの元になったのは同じアブラナ科のケールという野菜で、誕生したばかりの頃は、現在のような球体ではなく、現在のように葉が巻いて球体になったのは今から1,000年ばかり前のことでした。

オランダ人によって1709年、第六代徳川家宣が統治する江戸時代に日本にやってきました。渡来したばかりの頃は観賞用だったキャベツは葉牡丹、甘藍(カンラン)などと呼ばれていました。ちなみに甘藍は中国語です。明治時代以降は国内で栽培されるようになりましたが外国人居留者向けで、一般家庭の食卓に上るようになったのは大正時代以降のことです。

名前の由来は?

キャベツという名前は、英語のcabbageに由来しています。英語のcabbageは、もともとラテン語のcaput(カプート)が由来で、このラテン語の単語は頭を意味しています。学名はBrassicaですが、これもラテン語で青物を意味するoleraceaが由来になっています。ちなみに、フランス語でキャベツはchou(シュー)。スイーツのシュークリームは、シュー生地がキャベツに似ていることからついた名称です。古代フランス語の名前はcabocheで、頭でっかちという意味があります。

日本では赤ちゃんはコウノトリが運んでくるという言い伝えがありますが、ヨーロッパでは昔から、赤ちゃんはキャベツから生まれると言われています。これは、昔スコットランドで若者たちが畑からキャベツを引き抜いて、そのキャベツに土がついているかどうかを見て恋占いをしていたことに由来しているようです。

文書名:「キャベツ」
著者・発行者: 八面六臂株式会社
URL: https://hachimenroppi.com/topics/wiki/details/80#:~:text=%E8%8B%B1%E5%90%8D%E3%81%AEcabbage%E3%81%AB%E7%94%B1%E6%9D%A5,%E3%81%8C%E8%AA%9E%E6%BA%90%E3%81%A8%E3%81%95%E3%82%8C%E3%82%8B%E3%80%82
https://vegetable.alic.go.jp/yasaijoho/yasai/0404/0404yasai.html#:~:text=%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%99%E3%83%84&text=1)%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%AB%20%E2%97%8B%E5%8E%9F%E7%94%A3%E5%9C%B0%E3%81%A8,%E5%90%84%E5%9C%B0%E3%81%AB%E4%BC%9D%E3%82%8F%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%9F%E3%80%82

著者・発行者: 株式会社ルックバイス
URL: http://gogen-allguide.com/ki/cabbage.html

著者・発行者: What’s in a Name? [logbook]
URL: http://whatsinaname.blog81.fc2.com/blog-entry-422.html
著者・発行者: 株式会社明治
URL: https://www.meiji.co.jp/foods/soup/marugotoyasai/dictionary/kyabetsu.html
著者・発行者: おいしいねっと
URL: https://o-e-c.net/00138