農業とはどのような仕事なのか、くわしく解説

1.農業とは何かという疑問の答え

農業とは何なのか、このような疑問をぶつけられると意外と困るものです。実際に農業の世界に飛び込んだ身ですが、農業の世界を知る前は野菜や果物などの農作物を育てて売る仕事というイメージでした。実際のところ、皆さんが想像する農家とそう違わないとは思いますが、これは正確ではありません。農業という言葉はかなり意味が広く、皆さんが想像する農作物を育てる仕事はもちろんとして、いわゆる酪農や畜産など動物を育てる産業、そして林業も一応は農業のカテゴリに入ります。重要なのは土地で、広い土地を使って農作物を育てたり牛などの動物を育てたりして、農作物や生乳などを提供する仕事が農業です。ただ、林業のことを農業と言うことなどまずないと思いますし、酪農を手掛けているなら酪農農家、畜産を手掛けているなら畜産農家という呼び方をすることが多いので、実際には農業と言えば皆さんが想像するような農作物を育てる仕事だと考えてOKです。

2.未来の農業とは

世の中は移り変わっていくものですが、農業の基本的な形態は将来もそう変わらないと思います。100年後でも相変わらず土地を耕したりしているのではないかと思いますが、今と全く同じではないはずです。現に、従来の農作物を育て出荷するだけの農家から抜け出し、新たな仕事を作り出している人も珍しくはありません。たとえば、農業を体験できる、育てた農作物を食事として提供するなどの魅力を持った農家民宿は増えています。小売店を通さずに農作物を販売する農家も増えていますし、農業の基本的な形はそう変わらなくても、色々と新しい流れは今後も生まれていくはずです。

先に土地が重要だと書きましたが、実はマンションなどの建物内で農業を始める動きもあります。建物内に植物工場を作るプロジェクトは海外だけでなく、日本でも動いているので、もしかしたら何十年かすれば、農業の定義も変わるかもしれません。広大な土地で農作物を育てるタイプの農業が廃れるとは考えにくいですが、農業は他の分野と組み合わさって、多様化していくとは思います。

著者・発行者: 株式会社 マイナビ
文書名:「農家になろう」
URL: https://job.mynavi.jp/conts/n/sp/21/50169_21zenrakuren/zenrakuren_b.html