農業に向いている人と向いていない人の違いとは?

農業への適正

近年、農業の環境も様変わりし、若者や女性の農業従事者数は増加傾向にあります。積極的においしいものを生産したいという希望に燃えて農業を目指す人もいれば、自然のある田舎で農業でもして暮らしたいと地方移住を考えている人もいるかもしれません。農業に従事するチャンスも増えているので、その門を叩く事自体は容易かもしれませんが、長く続けられるかどうか、将来に向けて成長できるかどうかが重要な問題です。そのためには、農業に向いている人と向いていない人では何が異なるのかを知り、自分と照らし合わせて適正を見極める事も大切です。

向いている人

まずは扱うものが植物や動物であるという農業の最大の特徴を鑑みると、生き物に対する愛情と興味がある事が必須の条件でしょう。全ての基本となる興味や関心がなければ、生産過程でのさまざまな気付きも得られないでしょうし、それを適切に対処する事も難しいでしょう。生き物相手という事は、毎日の同じルーティンの中でも毎日違う事が起きるという事です。それに対応するには、そもそもの愛情と気配りが必要です。さらに、毎日欠かさず世話をしなければならない特性上、忍耐力があってコツコツと努力できるタイプのほうが農業には向いています。より良い農作物を生産するために改善や改良を行うにも、長い時間と手間がかかりますので、このような成果が出るまでの長い時間をあきらめずに努力できる忍耐力がここでも要求されます。そして、農業の形がより多くのパートナーを巻き込みながら連携していくスタイルに変貌している以上、データに基づく意思疎通を行うことも重要です。パソコンでデータ管理や情報発信も行えるスキルを備え、高いコミュニケーションを要しているという条件は、これまでの農業にはなかった資質かもしれません。

向いていない人

単純に向いている人の逆のタイプですが、最も向いていないのは、ただ都会の生活に疲れたから、自然が好きだからという理由で安易に農業を始める人でしょう。ポジティブな夢や希望がなければ、そもそも忍耐を持って継続する事は不可能です。農業でもやるかという安易な考えで務まるものではありません。

文書名:「 農家になろう」
著者・発行者: 株式会社Life Lab
URL: https://www.sangyo.net/contents/myagri/suitable-farmer.html