個人事業主から法人へ

今回は私が法人化を決めた経緯をお話します。

5年程前に祖父の元で農業を始めました。当時の規模は現在と比べるととても小さく家族のみでやっていました。
最初の頃は野菜を種から育てる事に感動を覚え栽培作業に夢中でした。
そんな中沢山の方々と出会い交流させて頂き、農業という職業の様々な側面や課題、魅力などがどんどん見えてきたのです。
すると自分の中でも農業に対する考え方が変わっていき、単に野菜を育てることだけでなく経営者として農業を考える様になりました。

「農業のイメージを変える」というスローガンのゴールは農業をやりたいと多くの若い人たちに思ってもらい農業を人気の職業にすることです。
私はイメージというのはまずは見た目から作られると思っています。
農家の見た目という面では他の記事にもあるようにこれからも色々な工夫で発信していきます。
しかし現実的に考えてただの見た目だけでは農業に足を踏み入れてもらえるとは思いません。

農家の元で働く労働者の視点に立ったときに社会保険や福利厚生、社会的信用の面などでやはり他の業種に比べ劣っており、生涯的に考えた時に心配な点も多いはずです。
逆に言えばそのような点が整っていれば他業種と肩を並べ1つの就職先として選ぶことができると考えたのです。
もちろんすでにそういった点をしっかり整えている農業法人や個人の農家さんもおられますがまだまだ農業界全体で言えば数少ないです。

法人を設立したという事はやっとその土俵に立ったというだけの事なのですが、まず始めの大きな一歩としてこれからの発展に繋げて行けたらと思います。