鮮やかな緑が美しいブロッコリー。日本人の食卓には欠かせない存在となったブロッコリーですが、私たちが食べているのはどの部分なのだろう?と疑問に思ったことはありませんか?葉でもないし、実でもない。見れば見るほど不思議な野菜だと思いませんか?
ブロッコリーはどんな野菜?
ブロッコリーはアブラナ科の緑黄色野菜で小松菜やキャベツ、大根などの仲間です。私たちが食べているもこもこした部分は花の蕾が集まった部分です。ですからうっかり食べずに放置してしまうと黄色っぽい小さな花が無数に咲きます。花も食べることができますが、蕾の方が美味しいので、花が咲く前に食べるのがおすすめです。
原産地や歴史は?
古代ローマ時代から食べられていたブロッコリーは、地中海沿岸地方が原産です。栄養豊富なため昔は薬草の一種として使われていましたが、ケルト人が改良して食用になったと考えられています。ケルト人が領地を拡大していくのに伴い、ブロッコリーもヨーロッパ中に広まっていきました。ちなみにブロッコリーの語源はラテン語の「ブロックス(突き出た)」または「ブロッコ(花または芽)」だと言われています。ヨーロッパ各地で食べられるようになったブロッコリーは、19世紀後半にイタリアからおそらく移民によってアメリカへ伝わりました。そしてアメリカから日本に渡来します。日本へブロッコリーが入ってきたのは明治時代のことです。ところが、形が変わっていたうえ、他の野菜に比べると当時のブロッコリーは輸入で傷みやすかったため、庶民の間に広まることはありませんでした。国内でも栽培されるようになったのは第二次世界大戦後。ところが、同時期に渡来したカリフラワーの方が人気が高かったため、1970年代頃まではブロッコリーが日本人の食卓へ上る機会はほとんどありませんでした。70年代以降、国内での生産量が増えて一般的に食べられるようになりました。日本でのブロッコリーの歴史は意外と新しいのです。
文書名:「ブロッコリー」
著者・発行者: GreenSnap株式会社
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著者・発行者: 株式会社ディライトクリエイション
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