白菜に時々ある黒い斑点の正体
今日は白菜を使った料理を作ろうかな、と白菜を切ってみたら根元の方に黒い斑点がたくさんあって驚いた、という経験をした方も多いでしょう。思わず「カビ!?」「虫!?」と、悪いイメージを思い浮かべてしまい、泣く泣く白菜を捨ててしまう方もいるかもしれません。お店で買うときに白菜を見ると、けっこう見える場所に黒い斑点があることは多いです。気にせずに買う方もいますが、やっぱりちょっと気になってないものを探すこともあるでしょう。
この黒い斑点、全く悪いものではありません。白菜に黒い斑点ができる現象は、通称「ゴマ症」と呼ばれています。「症」とつくと「病気」を思い浮かべるかもしれませんが、病気ではなくてただの現象のことを呼んでいるだけです。この黒い斑点、実は「ポリフェノール」の塊なのです。ポリフェノールと言えば、赤ワインやチョコレートに含まれているものを思い浮かべるでしょう。まさにそのポリフェノールです。ポリフェノールは血圧を下げる効果や抗酸化作用が期待できます。悪い物ではなく、反対に良い物というわけです。
なんで黒い斑点ができるの?
白菜はまだ収穫前の成育中の栄養不足や過多などの栄養状態や、収穫後出荷するまでの環境によるストレスで、白菜の表面に黒い斑点としてポリフェノールが出てきてしまいます。カビでも虫でもなくポリフェノールですので、身体に害はありません。美味しく食べることができます。
黒い斑点があってもおいしく食べて
ゴマ症の白菜は見た目が少し気になるかもしれませんが、食べても問題はありません。しかし、知らない方からすると気持ち悪いと思うのでしょう。実際にお店にクレームを入れる方は少なくありません。そしてそのクレームは、お店から生産者である我々にも伝わることがあります。
黒い斑点ができないように、栄養状態や出荷時の環境などには十分に配慮していますが、どうしても出てしまうこともあるのです。本当に健康上問題はありませんので、気にせず美味しく食べてください。
文書名:「白菜」
著者・発行者: 株式会社トラストリッジ
URL: https://macaro-ni.jp/35500
著者・発行者: シー・エス・ティー・エンターテインメント株式会社
URL: https://otakei.otakuma.net/archives/2017111402.html
著者・発行者: エキサイト株式会社
URL: https://erecipe.woman.excite.co.jp/article/E1598351315400/