白菜の栽培で起きがちなトラブル

白菜がかかりやすい病気

白菜を栽培していく中で直面するトラブルの1つに病気があります。白菜がかかりやすい病気としては、軟腐病、白斑病、根こぶ病、黒腐病などが挙げられます。軟腐病は白菜の繊維が崩壊していく病気で、腐り始めると同時に独特の異臭を放ちます。一方、白斑病は葉に灰白色の斑点ができるのが特徴です。根こぶ病は茎葉がしおれては回復するというプロセスを繰り返す中で、根にこぶができてしまう病気です。黒腐病は葉の縁にV字の黄斑ができてしまう病気です。軟腐病は細菌性のものなので、発生がわかるとすぐに株を抜く必要があり、そのまま外へ持ち出して処分します。いずれの病気も一度発生すると同じエリアで再び発生しやすくなるので、土の殺菌や消毒ができる薬剤を用意しておくことが大切です。

結球しないトラブル

葉が大きく育ってきたのに、一向に結球しないといったトラブルも起こります。結球しない原因としては、定植時期が遅かった、あるいは肥料が少なかったことが考えられます。結球するには、成長期に一定の葉数が育っていないといけません。ですから、適切な時期に定植することや元肥料をしっかり与えること、また生長に応じて追肥することが大切です。本格的な寒さが来る前に外葉がしっかり育っていれば、何もしなくても巻いてきます。生長が遅いと感じるようであればビニールトンネルを作って保温をし、生長が進むようにサポートしましょう。

結球しなくても使い道はある

結球せず葉ばかり育ってしまったとしても、その葉を調理して食べることは可能です。例えば、白菜の葉は油揚げと合わせて煮るとおいしくいただけます。また、炒め煮のようにするのも良いでしょう。ちょっと育ちすぎて硬くなっているなら、さっと湯通ししてから炒め物やスープなどに使うと良いでしょう。白菜の結球に失敗したとしても、病気になったり傷んでしまったりしたわけではないということを覚えておくのは大切です。

文書名:「白菜」
著者・発行者: やまむファーム
URL: https://ymmfarm.com/cultivation/veg/napa#%E5%8F%8E%E7%A9%AB
             https://ymmfarm.com/cultivation/veg/napa