【畜産農業】酪農の魅力と仕事内容

畜産農業における酪農という仕事

畜産農業の中でも、酪農家の仕事は、乳牛を飼育して乳を搾り、乳製品を生産して流通させるのが主な仕事です。その仕事の意義は、作られる牛乳製品が国内需要の100%を占めていることからも分かります。新鮮さが命の牛乳は全て国内で消費されており、日本人の栄養摂取、特に子供たちにカルシウム摂取を促し、成長への多大な貢献をしていると自負しています。

酪農の経営は家族経営で数十頭を飼育しているレベルの牧場から、大企業が数千頭規模で飼育している法人牧場まで形体もさまざまです。牛や山羊から搾った乳はそのまま牛乳として販売され、さらにバターやチーズ、ヨーグルトやアイスクリームなどの乳製品に加工されて、流通に乗ります。

近年、有名な牧場では自社生産した加工品を目玉に観光客を誘致し、新鮮な乳製品を使った美味しい料理を提供するレストランを併設するなど、生産以外のビジネス展開を強化している事例も見受けられます。1次産業である生産、2次産業である加工、3次産業である流通や販売というビジネスモデルを組み合わせた新しい経営は6次産業と呼ばれ、農業経営の更なる進化として期待されています。

 

具体的な仕事内容

酪農で最も重要な仕事は、乳牛や山羊の飼育です。この大切な家畜がいなければ牛乳も取れず、それを使った加工もできません。そのため、家畜のお産を含めた健康管理は大切な仕事です。相手は生き物ですからさまざまな想定外のことも起きますし、毎日休みのない世話が必要なので大変ですが、新しい命を取り上げて育て、生物と向き合うやりがいのある仕事です。

全ての商品の源になる毎日の搾乳も重要な作業です。一昔前は手作業で行われていた作業も、今では機械化が進んで効率的に行えるようになっています。牛乳に細菌などが混ざらないように徹底した衛生管理の下、乳頭に残っている牛乳を取り除くための前搾りを行い、清潔にしてから、搾乳のためのミルカーを取り付けます。機械で搾り取ったら、再び細菌感染を防ぐための乳頭消毒を施して万全を期します。そして、搾乳した牛乳をもとに加工品を製造するのです。

文書名:「農家になろう」
著者・発行者: 株式会社Life Lab
URL: https://www.sangyo.net/contents/industry/dairy_farming.html
著者・発行者: 株式会社アグリメディア
URL: https://www.agri-navi.com/useful/18/2078