アグリビジネスとは何か
アグリビジネスという言葉を聞いた事があるでしょうか。ハーバード大学のジョン・デービス氏とレイ・ゴールドバーグ氏によって提唱され、世界に広まった概念ですが、日本でも積極的に取り入れられています。アグリビジネスとは英語で「農業」の意味の「アグリカルチャー」とビジネスを合成した言葉であり、農業の枠を超えた経済活動全体の事を指しています。具体的には、農産物を加工したり、農作物の流通や販売を効率的に改善したり、農業を支援する金融を整えたり、農業機械や肥料などを進化させたりと、とても幅広い可能性を秘めています。特徴的なのは、IT技術を導入した最先端の技術を応用している事と、これまでの農業以外の異業種とのコラボが活発に動いている事です。農業と言えば伝統的な仕事のやり方で長い間行われてきましたが、異業種の経験を元にした全く新しい視点からやり方を導入したり、最新の人工知能を利用して人が担っていたタスクを機械で自動化したり、これまでの常識を覆すリノベーションが行われています。
農業コンサルタントの活躍~その仕事内容
アグリビジネスという視点から必要なのは、農業に関してだけの知識や経験というよりも、より広い視野に基づく経営力です。この広い視野というのは日本という市場だけではなく国境を超えた規模を意味しており、どこで作った農作物をどのように流通させて、どこの消費者のニーズに応えて販売するのかをトータルで企画し、実現できる力です。
そこで、異業種も含めた経営経験を生かし、農業経営にアドバイスを与える農業コンサルタントの存在がクローズアップされてきました。愚直によい農作物を作り、把握できる商圏で需要があれば販売するという従来のやり方だけでは不十分だ、と考えるのが農業コンサルタントです。どこか別な商圏に特定の需要があることを見つけ、そこから逆算して生産から流通までを企画する事で、もともとニーズのある場所に農産物やその加工品を届けて販売することが可能です。よい物を作るという事はもちろん、さらにどう利益を上げるかという視点も取り入れ、ビジネスとして成長させる役割が期待されています。
文書名:「農家になろう」
著者・発行者: なおきさん
URL: https://note.com/kotobakaisetsu/n/n6781a5054f2b
著者・発行者: 株式会社Life Lab
URL: https://www.sangyo.net/contents/myagri/agri-consultant.html