1. 農業の仕事は栽培だけではない!
農業と聞くと作物を栽培し、販売する仕事をイメージする方が多いのではないでしょうか。しかし、農業と言っても農業の仕事にはさまざまな種類の仕事があります。農業の仕事は主に「耕種農業」「畜産農業」「アグリビジネス」の3種類に分けられ、多くの人がイメージする農業は「耕種農業」「畜産農業」のような農畜産物を育てる仕事です。「アグリビジネス」とは、農業資材などのメーカー業や生産者と消費者の間に立つ販売の仕事といった、農業に関する幅広い総称のことを指します。
2. 耕種農業の特徴とは?
新規農業を始める場合、何を栽培するかポイントになります。耕種農業とは、田んぼや畑を耕し、作物を育てる農業のことです。対象の農作物は、米や穀物、野菜、果物、そして花など、作物ごとにも細かく分かれています。稲作は1年通した仕事があり、米を収穫後には土づくりなど、次の年の準備も必要です。現在ではインターネットでの米の流通が多くなり、ブランドを活かした販売が広まりつつあります。畑作は長期的な視野で作物を育てていく必要があり、土地の気候や栽培方法を工夫することが重要なポイントになります。他にも、きのこ類の栽培や工芸農作物、飼育肥料用の作物の栽培も耕種農業に含まれるため、幅広い作物が対象になっているのが特徴です。栽培方法としては、米や穀物を育てるための稲作や農作物を畑で育てる畑作があり、畑作に関しては屋外で作物を育てる露地栽培やビニールハウスを使った屋内で育てる施設栽培などあります。露地栽培の代表的な野菜は、根菜類や白菜、キャベツ、レタスなど葉物野菜が向いており、施設栽培の代表的な作物はトマトやなす、いちご、メロンなどの温度管理が必要な作物です。耕種農業を始める際の初期投資は、屋内での施設栽培が高く、次に稲作、比較的安いのが露地栽培と果実栽培になるでしょう。露地栽培は初期投資が少なく幅広い作物の栽培を始められるので、農業の仕事を始める前に初期投資にも注目したいポイントです。
文書名:「農家になろう」
著者・発行者: 株式会社マイナビ
URL: https://agri.mynavi.jp/2020_03_19_113058/#toc-2
著者・発行者: 株式会社Life Lab
URL: https://www.sangyo.net/contents/industry/rice_farming.html