コロナ禍の影響で見えた、農業の雇用の新たな可能性

世界中で依然として猛威を振るうコロナ禍の影響は、日本においては2020年4月に非常事態宣言が発令されて、全国の経済活動に多大な影響を与えています。あらゆる産業がダメージを受けた中、農業にはどのような影響があったのかを雇用の面から検証します。

コロナ禍における影響~人手不足に陥った農家

2020年に入ってすぐに、多くの農家では来るべき収穫の繁忙期に人手不足になるのではという懸念を感じ始めていました。主な理由は、学びながら働いていた外国人技能実習生の来日が難しくなったことでした。そこで、政府が既に日本にいる実習生のビザを延長したり、他の産業からも日本人を雇用できるように助成金を出したり、と対策を打ち出しました。農業労働力確保緊急支援事業として、他の地域の農業経験者やサービス業や製造業などの本業が活動自粛中の人々、学生などを助っ人として呼ぶための費用を負担したり、研修用の設備の導入を支援したのもその一環です。また、雇用調整助成金としては、農業の活動の規模縮小や自粛を余儀なくされた中でも、農家や法人が従業員を解雇せずに雇用を維持するために、国がその賃金を支援しました。

農業への労働力の流入~新たな雇用に期待も!

そうした人手不足に悩んだり、事業縮小による雇用の維持を努力したりする一方で、農業がコロナ禍で職を失った人々の新たな受け皿になれるのではないかという期待が同時に高まっています。実際に、民間の農業求人サイトでは明らかに応募者の数が急増しています。2020年4月の農業就業への応募者数は、前年同月比で2倍以上、5月には3倍以上になっています。この動きは、失職した代わりの職を求めてという側面ももちろんあるでしょうが、農業界では農業自体への関心を高める一つのきっかけになっていると感じています。そこで、前述した政府の支援の他にも、民間による応募者と農家とのマッチングサービスを提供する企業も続々と名乗りを上げ、それぞれが独自のアプリを開発して、雇用のミスマッチを解消する役割を担っています。今後、農業で働く人材に関して、より多様性を持った構成になっていく可能性もあります。 (2020年現在)

文書名:「農家になろう」
著者・発行者: 株式会社 カクイチ
URL: https://www.kaku-ichi.co.jp/media/human/talent-shortage/secure-human-resources
著者・発行者: 株式会社オプティム
URL: https://smartagri-jp.com/agriculture/1350