地球環境に優しいエコファーマーとは?

エコファーマーとは?

毎年のようにひどくなる異常気象などを鑑みて、世界中で地球に優しいさまざまな取り組みが行われています。地球温暖化の進行を防ぐエコカーなどのテクノロジーが注目されがちですが、農業分野においても同様のコンセプトの取り組みが行われており、その代表例の一つがエコファーマーです。まだ多くの人にとっては「エコファーマーとは?」という存在かもしれませんが、1999年制定の「持続性の高い農業生産方式の導入の促進に関する法律」に則り、環境に優しい農業に取り組むための計画を立て、提出した先の都道府県知事によって認定を受けた、農業に従事する法人や個人の愛称、ニックネームのことです。主に、地球環境の負荷を軽減することに貢献し、より安全な農作物の生産を行うことを目標としています。2016年の調査では、エコファーマーに認定された農業に従事する法人と個人は全国で154,669件でした。福井県が飛びぬけて多く、25,000件前後で推移しており、2位の福島県も15,000~20,000件で増減していますが、3位以下は多くても10,000件弱と差がある印象です。最も多い農作物は水稲で、果樹、果菜と続きます。

エコファーマーになるには?

次に、どうすればエコファーマーになれるかについてですが、「持続性の高い農業生産方式の導入の促進に関する法律」に基づいた要件を満たし、農業従事者が申請した都道府県知事から正式に認定されると、エコファーマーマークと認定番号が与えられます。例えば、最も多かった福井県では、土づくり技術、化学肥料低減技術、化学農薬低減技術の3つの領域から各1つ以上の技術を選んで5年後の目標とし、半分以上の面積で取り組むことが求められています。他の都道府県も基づく法律が同じなので、あまり差異はありません。要約すれば、可能な限り環境に優しい堆肥を利用した良い土で、化学肥料や農薬を減らして、より環境に優しい代案を採用するということです。5年後に更新が必要になるため、その時に高齢や後継者不足を理由に更新されない危惧はありますが、その分を補う新規の申請に期待もされています。

文書名:「 農家になろう」
著者・発行者: 農林水産省
URL: https://www.maff.go.jp/j/seisan/kankyo/hozen_type/h_eco/pdf/2803_eco_nintei.pdf
著者・発行者: 福井県庁
URL: https://www.pref.fukui.lg.jp/doc/021033/ekonougyou/ecofarmar.html