耕種農業の仕事内容とは?露地野菜で技術を学ぼう

1. 耕種農業の露地野菜とは?

耕種農業の中の露地野菜とは、温室施設などの特別な設備を使わずに野外で作られた野菜のことを言います。屋内で保護をしていないため、日中と夜間の気温差や雨風にさらされますが、日光をしっかり浴びることができるため、自然の恵みを受けながら生産を行うことができるでしょう。代表的な野菜は、キャベツや白菜、大根などが挙げられます。キュウリやトマトなどの高温を好む野菜も栽培することは可能ですが、冬期の霜による被害を受けてしまうとうまく育たないため、露地栽培できる期間が短いです。また、近年では契約販売が増加傾向にあり、市場の流通経路は低下傾向にあります。契約販売はスーパーや小売店と販売する量や品目が決められており、生産者にとって安定した収入が得られることがメリットです。その他にも、道の駅や無人直販所、インターネットショッピングなどさまざまなルートで消費者へ流通しています。

2.露地野菜の仕事内容とは?

露地野菜の仕事は、育苗から始まります。育苗は芽が小さいため気候変動や病害虫に弱く、育たないケースもありますが、ビニールハウスや温室などでこまめに管理することが大切です。発育がうまく育った苗は、畑に植えられポリエチレンフィルムで覆われます。マルチングすることで、土の乾燥を防ぎ、土の温度を保てるようになるため、雑草の抑制などの効果が期待できるでしょう。畑に直接種を植えて育てる場合、「間引き」が必要になります。間引きとは発芽した苗がかぶらないように距離をとってあげることで、栄養が行き渡り、日照不足などを解決することが可能です。露地野菜は、一年の間に収穫する時期が何回もあります。そのため、四季を楽しみながら生産することができるでしょう。また、初期費用が少なく始めることができるので、新規就農を目指す方にはおすすめの栽培方法です。資材や器具の準備は必要になりますが、就農を目指すためのサポートを行ってくれる法人もあるので、探してみるとよいでしょう。

文書名:「農家になろう」
著者・発行者: 株式会社Life Lab
URL: https://www.sangyo.net/contents/industry/open_culture.html
著者・発行者: アグリコネクト株式会社
URL: https://agripick.com/1978#content_80470_0_0